秋葉原にある、興行ビザ、
芸術ビザ専門の行政書士事務所

ドラマー

 日本人ミュージシャンの全国ツアーでドラム演奏をする外国人バックドラマーの招聘をしたい。リハーサルを入れ滞在期間は約3か月(日本人メンバーとの音合わせ、RHを約2週間、ツアーは約2か月)を予定している。このようなケースの来日までの流れを紹介します

【活動内容】
キャパ300~500人程度の会場、ライブハウスを中心に北海道から鹿児島まで全10ヵ所20公演を予定(チケット売り上げが好調なら追加公演もあり)

【来日者の情報】
本国の活動実績、職業ギタリストとしての活動実績、期間などを検討

【招聘機関】
招聘機関の安定性、継続性、収益性、外国人の労務管理体制、招聘に至る経緯の検討

【出演先の書類】
施設利用許可書、会場図面など

【その他】
招聘機関、演奏会場の状況に応じて申請区分を検討します。
・常時飲食物を提供する会場で演奏活動⇒基準1号
・客席定員100名以上で、客席において飲食物を有償で提供しない会場⇒基準2号ニ
・飲食物の提供をする会場⇒基準2号ホ(滞在期間15日)

◆申請⇒来日⇒帰国までの流れ

1.興行活動、芸能イベントの企画立案
活動内容の検討と決定

2.来日者の人選と基本データの入手
パスポート身分ページ、証明写真(撮影3か月以内で4㎝×3㎝)の手配
職業、本国の出身地や居住地、日本の滞在歴、犯罪歴、在日親族などの情報を入手

3.興行契約の締結
先方とギャラ、活動内容、滞在予定日数、支払条件など協議し契約を締結する

4.活動内容に応じた書類準備、関係各所から取り寄せ
本人プロフィール、会社概要、決算書、出演施設の図面、施設利用承諾書など

5.入管申請書の作成
書類準備と並行して、入管に提出する申請書と付属書類の作成

6.書類作成が完了次第、入管で申請をする
入管の開庁日は、平日9時~16時です。

7.入管から追加資料を求められたら、速やかに対応をします。

8.結果の受領
在留資格認定書が送られてきたら、本国に郵送(直接外国に持参、EMSやDHL送るなど)
更新申請と変更申請は葉書が郵送されてくるので、外国人本人が入管に出向く

9.本国での手続き
日本大使館、領事館に日本から送った在留資格認定証明書の原本、本人パスポートなどを
提出する。予め、申請から受け取りまでに要する日数を確認してください。

10.来日
入管に提出したスケジュールに従って興行活動、芸能活動を行う

11.帰国又は興行ビザ更新
スケジュールが終わったら、スケジュールに従い帰国あるいは、日本滞在中に次回スケジュールが決まり、申請書類一式が準備できればビザ更新可能なケースもある

本日のテーマは如何でしたか?

ビザでお困りの方、興行ビザ、芸術ビザ申請で不安のある方、ホームページをご覧いただいているすべての方、お付き合い頂きありがとうございました。この記事が皆様のお役に立つことを願っています。

お客様と行政書士で力を合わせて、一緒に問題を乗り越えましょう。

第12号
2021年(令和3年)7月24日
執筆者 行政書士 佐藤正文

東京都千代田区に事務所があるエンタメ、芸術ビザを専門にしている行政書士事務所です。日本で興行ビザ申請の件数が一番多い行政書士と自負しています。

ギタリスト 『佐藤正文の頭の中』(第2回)

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