興行ビザの申請書には、招聘する外国人の活動内容を記入する欄があります。入管法の興行4区分（基準1号、基準2号、基準3号、基準4号）の内容が分からないと記入できませんので、今まで5回に分けて説明してきました。

外国人が興行活動を行う施設（出演先施設）、活動内容に応じて、基準1号、基準2号、基準3号、基準4号の4区分に分け、4区分をさらに細かく（カタカナのイ、ロ、ハ、ニ、ホ）分けています。

◆基準1号
・ロ本文に該当する興行活動
・ロただし書きに該当する興行活動

◆基準2号
イの興行活動
ロの興行活動
ハの興行活動
ニの興行活動
ホの興行活動

◆基準3号

◆基準4号
イの活動
ロの活動
ハの活動
ニの活動

さて、視点を変えて4区分のざっくりしたとらえです。皆さん頭の中でイメージしてください。準備はいいですか？？

基準1号と基準2号は、こちらに舞台があって、向こうに客席があるイメージです。ステージに演者が立ち、歌、ミュージカル、ダンス、楽器演奏などパフォーマンスを行います。

・客席で飲食提供がある施設→基準1号

・公的機関主催のイベント、学校などで行うイベント→基準2号イ

・ハコの客席定員100名以上で客席で飲食物提供がない場合→基準2号ニ

・テーパマーク→基準2号ハ

・飲食物提供がある施設→基準2号ホ（1滞在が15日以内で1日50万円以上の報酬）

・外国料理提供の飲食店で民族音楽なら自店招聘→基準1号の例外を使えないか検討

歌、ダンス、楽器演奏、演劇などではないパフォーマンスをお客さんに見せるのは、興行3号です。野球、サッカー、自動車レース（F1、SUPER GT）のレーサー、ゴルフ、力士、ボクシング、格闘技など主にスポーツ選手の興行は基準3号です。最近ではeスポーツのゲーマーも興行の基準3号で入管は許可を出します。

基準1号～基準3号にならない場合、基準4号です。

商品宣伝で外国人モデルさんを使ったＣＭ撮影、テレビ、レコーディング、MVやＰＶ撮影、テレビやラジオ出演、映画撮影などです。

本日のテーマは如何でしたか？

　ビザでお困りの方、興行ビザ、芸術ビザ申請で不安のある方、ホームページをご覧いただいているすべての方、お付き合い頂きありがとうございました。この記事が皆様のお役に立つことを願っています。

　お客様と行政書士で力を合わせて、一緒に問題を乗り越えましょう。

第9号
2021年（令和3年）7月21日
執筆者　行政書士　佐藤正文